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俳人「九条の会」創立5周年のつどい へ行く [イベント(展覧会、講演等)関係]

昨日(4月18日)は、東京へ。
JR田町駅で降り、専売ホールで開催された、俳人「九条の会」創立5周年のつどい へお邪魔した。俳人「九条の会」の会員にはなっていないが、参加している俳句雑誌「主流」(静岡にある、口語俳句系の雑誌です)から情報をいただき、気がつくと、このところ毎年顔を出している。

開催されたプログラムは下記のとおり(敬称略)。
開会挨拶 俳人「九条の会」呼びかけ人 柿本多映
第1部 
講演 新しい情勢の中での憲法問題 高田健(「九条の会」事務局)
講演 戦後俳句からのメッセージ 酒井弘司(「朱夏」主宰)
休憩
第2部
呼びかけ人 出席者紹介
挨拶 俳人「九条の会」呼びかけ人 金子兜太
講演 小沢昭一的平和のこころ 小沢昭一(俳優)
閉会挨拶 俳人「九条の会」呼びかけ人 田中陽

最初に柿本氏が、アウシュビッツの記念館へ行った際の体験を語り、挨拶を行なった。
第1部の講演は、最初、九条を含めた憲法について、特に、1990年代の自民党による憲法への対応から、現在の民主党に至るまでを、わかりやすく高田氏が講演された。現在の民主党において、鳩山首相と小沢幹事長に、過去、改憲論を書いた著書があることなどが紹介された。

酒井氏は、戦後俳句10句を一人一人丁寧に取り上げ、戦争に対する思いを語った。
私が印象深かった作品を下記に少し紹介したい(作品 敬称略)。
いっせいに柱の燃ゆる都かな       三橋敏雄 (昭和20年作)
水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る 金子兜太 (昭和21年作)
戦後の空へ青蔦死木の丈に満つ      原子公平 (昭和21年作)
暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり        鈴木六林男 (昭和23年作)
戦あるかと幼な言葉の息白し       佐藤鬼房 (昭和29年)

休憩後、金子氏が、戦争体験と反戦を語り、挨拶した。
第2部の講演は、俳優の小沢昭一氏。戦中の歌を歌っていただいたり、多くのエピソードを語った。特に、戦中と戦後で大きく変わる教育の現場を話された。語り口調と歌を聞くだけで、笑いつつ、なぜか哀しくさせる話術はさすがにうまい。「なにより、もう、戦争なんかいやだね。戦争さえなけりゃそれでいいよ」と語った言葉が印象的でした。
最後に、俳人「九条の会」呼びかけ人の田中氏が、閉会の挨拶にて、反戦の思いと、新しい私たちの俳句を作ろうと語り終了した。

少しは、春らしくなった、暖かい一日でした。
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