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日本マンガ学会大会2日間へ行く [漫画関係]

昨日(6月20日)、今日(6月21日)の2日間、日本マンガ学会大会へ参加した。

昨日(6月20日)は、初日、東京工芸大学中野キャンパス 芸術情報館へ。
1Fメインホールと3F大会議室の会場を行ったり来たりして、私は、下記の4つ研究発表を聴いた。

『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』における初期コミックストリップ
三浦知志氏[東北大学大学院博士後期課程]
『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』におけるコミックストリップの成立過程を追った発表。掲載状況をまとめ、フレーム付コマのサンプルも提示されていた。

ロドルフ・テプフェールにおける〈ステイタス〉の問題
森田直子氏[東北大学准教授]
現代のマンガに近い形式の絵物語(「版画物語」と呼んでいた。)を、1820年頃より作成していたテプフェールに関しての発表。転写石版による、自給自足的出版形式という言葉が印象的だった。

中国漫画における日本軍人表象について
南雲大悟氏[立教大学兼任講師]
満州事変から、戦後へ、最後は、最近のアニメ作品にも触れた、中国の風刺漫画の発表。画像を紹介しながら、当時から現代への日本軍人に対する中国の考えがわかる紹介であった。

教育とマンガの架橋構築における教育心理学の役割
玉田圭作氏[慶應義塾大学大学院後期博士課程]
教育心理学の立場からのマンガへのアプローチの意義を発表された。抽出された結果を、今後、どのように活用されていくのかも、気になった。

その後、総会へ。「マンガ研究」誌を年1回の発行へ変更や、若手研究者ネットワーク部会の発足等、新しい動きもあり、質問も相次ぎ、予定の時間を過ぎて、承認された。

初日最後は、懇親会へ。私は、漫画家の畑中さんや、評論家の小野さん等に、挨拶し、新聞マンガ研究の岡部さんからご紹介していただいた、横山隆一記念まんが館の学芸員の方(高知県よりいらっしゃった。)と、話して、帰って来た。


今日(6月21日)は、2日目、朝の9時半頃、東京工芸大学中野キャンパス 芸術情報館へ。
1Fメインホールにて、3部形式のシンポジウム、「大学でマンガ!?」が開催された。

午前中は、漫画家の立場から、午後は、マンガ学部(学科)の現場や、マンガ学部(学科)以外の現場で、マンガをいかに教えているかが、それぞれ、話し合われた。

個人的には、漫画家の方々の教える側からの苦労話や、伊藤氏の教え方の実演に興味を持ち、また、竹熊氏による、生徒の作品の紹介が楽しく、思わず笑った。また、明治大学における、今後の予定や、フランスのBDを使った授業のこと等、たくさんのことを知った。

大学や専門学校にて、教えている側の方々にとっては、貴重な話が聴けた一日であったと思う。

今日(6月21日)は、朝から雨が降っていたが、帰りには、雨も上がっていた。
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